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2010年6月21日月曜日

1999 - 2001 ITバブルから911

世界はインターネットのインフラ投資、携帯電話の爆発的な普及に加えて、2000年対応、ミレニアム対応と、IT業界に関係する金融や不動産を含むバブル経済に沸いていた。

日本では投資信託法や証券取引法の改正による一種の投資バブルとITバブルが重なり合い、花形ファンドマネジャーや強大な外資の運用会社による進出、大型投信の設定に沸いていた。先のバブルから10年ほども経っていないというのに、市場の構造の不備もあり、IT関連企業を中心に再びバブル経済が広がって、そしてはじけた。そして、2001年の911の同時多発テロが世界の交通、物流に急ブレーキをかけた。日本ではメガバンクのさらなる再編が起き、金融機関の淘汰が進んだ。

しかし、しぼんだITバブルは格安の光通信インフラを世界中に遺産として残すことになった。インドや中国を中心とする新興国、BRICsと呼ばれる国々は、新しく、格安の通信インフラと先進国からの投資マネーを受け入れ欧米に代わる世界経済の牽引車となりつつあった。